YouTubeチャンネルの運用で重要視される動画の再生回数(視聴回数)。
広告収益を稼ぐ際にもYouTubeマーケティングで商品を販促する場合にも、動画の再生回数は注目すべきポイントのひとつです。しかし、ただ動画投稿の頻度を保つだけではなかなか動画の再生数は伸びません。
動画を視聴してもらうにはユーザーに興味・関心が湧くよう工夫をしたり、トラフィックソースを増やす必要があります。また、動画への流入を増やすためにはYouTubeSEO(VSEO)対策にも力を入れる必要があります。
本記事では、Youtubeの再生回数を増やすためのYouTubeSEOの仕組みや再生回数を増やすためにチャンネル運営者が行うべき対策を解説します。
YouTubeの再生回数のカウントの仕組みは?カウントされないケースも紹介
YouTube上で動画が再生されたかどうかのカウントの仕組みはYouTube上から公式には明かされていません。
しかし、YouTubeの公式は「エンゲージメント指標のカウント方法」というページにて回答しています。

YouTubeの公式では「ユーザーのオーガニック(自然)な視聴回数を計測しており、それらの意図的かつ不自然な視聴回数はカウントしない場合がある」と回答しています。
つまり、ユーザーが本当にみたくてみた場合はカウントしていますが、それ以外の場合はカウントしない場合もあるということです。またオーガニックな視聴回数である定義や基準はYouTube側のAIが判断しており、その判断基準や計測方法は常にアップデートされています。
再生回数にカウントされないケース
YouTube側により再生回数にカウントされないケースは以下の4つがメインです。
- 短時間で何度も再生する
- 違うデバイスで何度もその動画を視聴する
- 再生画面でページを更新する
- 再生時間が極端に短い
YouTubeの再生回数のカウント方法は常にアップデートされておりより精度を高めています。
【16選】YouTubeの再生回数を増やすために理解しておきたいポイント

1 .ブラウジング機能
ブラウジング機能とは、ユーザーのYouTubeのホーム画面に動画を表示する機能です。ホーム画面には自分が好きな情報の傾向を踏まえた動画が表示されることが多くあります。
これは、YouTubeのアルゴリズムが自分の過去の視聴傾向を分析し「ユーザーにとって必要な情報である」と判断された動画がおすすめされるためです。
つまり、このブラウジング機能によって動画をおすすめされればより再生数を稼ぎやすくなります。
そのためには、YouTubeSEO(VSEO)対策が必要となります。YouTubeSEO(VSEO)対策を詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
VSEO対策とは?YouTubeSEOの意味と役割を解説|今すぐできるVSEO対策6つ
2.チャンネルページ
チャンネルページとは、YouTubeアカウントをクリックすると「ホーム・動画・再生リスト・コミュニティ・チャンネル・概要」が表示されるページ。
以下は「Hikakin TV」のチャンネルページです。

YouTubeチャンネルに興味を持ったユーザーはこのチャンネルページに移動するケースが多くあります。
「チャンネル登録をする」「他の動画を見る」といった、チャンネルに興味を持ったユーザーはチャンネルページをクリックします。このページがユーザーにとって最適でなければ動画の再生回数を落とす原因になります。
チャンネルページをカスタマイズすることもできるので、ユーザーが興味が湧くように工夫しましょう。
3.キャンペーンカード
キャンペーンカードには、デフォルトキャンペーンとカスタムキャンペーンの2種類のキャンペーンがあります。
デフォルトキャンペーンとは、同じ動画を他のユーザーがアップロードした場合に、その動画で「公式動画」を宣伝するというものです。ユーザーの動画に対してアセットの申し立てが行われると、その動画にプロモーションカードが表示され、公式動画のURLリンクが表示されます。
カスタムキャンペーンとは、アセットに対して申してられたユーザーの動画で宣伝する動画がを指定できます。
このキャンペーンの例は、アーティストの新しいミュージックビデオを、そのアーティストの作品が含まれているユーザーのアップロード動画で宣伝します。
4.終了画面
終了画面とは、動画の再生時間の最後の数秒間(5秒〜20秒)に表示される「他の動画」や「YouTubeチャンネルアイコン」が表示される画面のことです。

▲引用チャンネル:orangebody guitar channel
動画の終了画面を最適化することで、自分の別の動画や再生リストを表示させ、視聴者の関心を失うことを阻止し別の動画へ移行させられます。
5.YouTubeショート
YouTubeショートとは、最大60秒までの縦型動画を投稿・閲覧できるサービスです。

▲引用チャンネル:Kevin’s English Room / 掛山ケビ志郎
YouTubeショートは関連性に基づいてユーザーに届くことを基本としながら、視聴維持率の高い動画や高評価の多い動画は関連性が薄いユーザーにもフィードされることがあります。
そのため、チャンネル登録者数や再生回数に関わらず、登録者数が少ないアカウントでも動画の内容にユーザーが関心を持てば、再生回数や登録者数が増えると言えるでしょう。
6.通知
通知とは、チャンネル登録をしているアカウントから「全ての新着動画をすぐに通知する」を設定することで、新着動画を確認できる機能です。
通知については、視聴者がチャンネル登録をした後に、通知ボタン(ベルマーク)を有効にしてくれるように動画内で促すことが重要です。
7.その他YouTube機能
その他YouTube機能は、他のどのカテゴリにも当てはまらないYouTubeン愛のトラフィックです。
8.再生リスト
再生リストとは、複数の動画を好きなように集めたものです。再生リストは誰でも作成することができ、他のユーザーに共有することもできます。
共有リストに自分の動画が1つでもあれば、ユーザーに見られる可能性が高まります。自分の動画専用の再生リストを作れば、ユーザーが自動的に視聴し続ける可能性もあります。
9.音声のページ
音声のページとは、YouTubeショートの動画画面の右下に表示される、共有された音声の検索結果ページからユーザーが流入します。
スマホ版でしか確認できず、ショートの中でYouTubeに登録されている音源を動画で使えます。音源ごとに動画がまとめられており、音源内で色んな動画にアクセスできます。
10.関連動画
関連動画とは、同じチャンネル内で視聴される事が多い動画や違うチャンネルであっても、視聴した動画と似ている動画や関連するトピックの動画は関連動画として表示されます。
シリーズ化している動画であれば、説明欄にリンクを貼る事を忘れないでください。視聴者が「このシリーズの続きが気になる」と感じた時に、リンクが貼られてなければ視聴チャンスを逃してしまいます。
11.動画カード
動画カードとは、関連、引用動画元のリンクやブログなどの外部サイトのリンク(アカウントが収益化されてる場合のみ可)を動画再生中のどこかに流す機能のことです。
動画再生中にパソコンであれば右上に「iマーク」、スマホであれば動画の下に設定されたリンクが表示されます。
サムネイルや説明欄よりも優先度が低いですが、再生回数や登録者数は少しですが伸びます。
12.YouTube広告
YouTube広告とは、動画がYouTubeで広告として使用されることです。動画のジャンルによって広告が流れる場所も変わります。
10秒以上の長さのスキップ可能な広告が30秒以上または最後まで視聴された場合に、視聴としてカウントされます。
しかし、スキップ不可能な広告はYouTubeアナリティクスでは視聴としてカウントされません。
13.YouTube検索
YouTube検索とは、YouTubeやGoogleなどで動画を検索すると、自分たちの作品が表示されます。
YouTube検索で上位に表示されるには、「動画タイトル、説明文、関連タグ、サムネイル、字幕」のキーワード選定作業は、アクセス数を稼ぐ上で重要です。
14.YouTubeサービスのページ
YouTubeサービスのページとはYouTubeサービスのページからのトラフィックです。
ブラウジング機能であったり、YouTubeの急上昇に自分の動画がおすすめされた場合、ユーザーがクリックして視聴する可能性が高まります。
15.外部ソース
外部ソースとは、Googleでの検索結果や、SNSなどのYouTube外でYouTubeの動画リンクからアクセスがあることです。
WEBサイトやTwitterなどを使って、YouTubeの動画につなぐことが出来れば、視聴が増えます。他の外部ソースを上手に扱えれば、新規ユーザーの流入が多くなります。
内部ソースはユーザーを動画に集客するには、ユーザーが気になるように戦略を立てたり、YouTube運営やアルゴリズムに認められるようには物凄く時間がかかります。
16.直接、または不明なソース
直接。または不明なソースとは、YouTubeの動画URLリンクの直接入力、ブックマーク、ログインしていない視聴者、不明なアプリからのトラフィックの事です。
YouTubeの再生回数を増やす方法8選

1.YouTubeSEOを意識する
WEBサイトのSEO手法とは違い、YouTubeSEOに関しては情報が不十分です。なので、チャンネル登録者が少ないうちは検索結果に上位表示されなければクリックされにくいので、再生数アップのためにSEOは重要です。
YouTubeSEOを意識するには、YouTubeの検索窓にキーワードを打って予測変換を確認したり、または専用ツールを使いながら候補を一覧で抽出することが重要です。
2.再生リストを作成する
再生リストを作っておくことで、1つの動画を見てもらうだけでなく、連続して他の動画を見てもらいやすくなります。
常に再生リストを作成したり、視聴しやすいような環境(再生リストに誘導)をする工夫が必要である。
3.終了画面におすすめ動画をフィードする
YouTubeの動画の最後(5〜20秒)にチャンネル登録ボタンや関連動画に誘導する事が出来ます。
終了画面に登録ボタンや関連記事を誘導する事で、ユーザーが動画の続きを多く見てくれるので、常に終了画面を作成しましょう。
4.「YouTubeshort」を活用する
縦側の動画を閲覧したり、投稿したりすること機能をYouTubeショートと言う。
YouTubeショートは、通常のYouTubeと同様に高評価や低評価、コメントなどに不特定多数のユーザーがリアクションすることができます。そして、ショートは60秒以内で作られるので、多くの動画をユーザーに見せることができます。
5.他のYouTuberとコラボする
ユーチューバーと協力して、企画してそれぞれの特徴をを活かしてお互いのユーザーにアピールすることです。
異なるYouTubeとコラボすることで、新しいファン・ターゲット層を獲得するきっかけを得られる。YouTubeでコラボが話題になれば、他のSNSでもユーザーが発信してくれる可能性があります。
6.トレンドを意識する
再生回数を増やすためには、自分の発信したい内容だけでなく、トレンドを意識した需要のある動画を作る必要があります。トレンドを追う視聴者は多いので、その人たちのニーズに動画を再生してもらえるようにしましょう。
需要の動画を作ったり、検索キーワードに合う動画内容を作成する必要があります。検索キーワードと動画の内容が違うと判断された場合、視聴者から低評価を貰い、YouTubeの運営から再生停止されてしまいます。
7.投稿時間を意識する
YouTubeの再生回数を増やすには、投稿の時間や継続するのも大切です。いくら目を引くサムネイルやタイトルを付けても、1つの動画だけでは再生回数を伸ばすのはむずかしいでしょう。
たくさん見てもらうために、多くの動画を作成したり、再生リストを作りリスト内を回遊させて、ファンや視聴回数を増やすことが欠かせません。動画の投稿時間を固定化する事でファンがその時間を楽しみにしてくれる方が現れることが期待できるからです。
8.サムネイルを調整する
YouTube検索における大きな特徴が「サムネイル画像」が表示されることです。サムネイルとは、動画の表紙のようなものです。
検索結果や関連記事で、視聴者が見るかどうかを判断する材料は、サムネイル画像とタイトルです。その中で、一番影響するのがサムネイルです。
【再生回数購入】絶対にやってはいけないYouTubeの再生回数を増やす方法とその理由

Youtubeの再生回数の増やし方には絶対やってはいけないものがあります。
それは、再生回数をお金で買うことです。
近年、再生回数を売っているサービスや会社が存在しており、簡単にお金を支払うだけで再生数を買うことができるようになっています。しかし、急に再生回数が増えたり高評価が増えるとYouTube側にばれてしまう恐れがあります。
その結果動画削除やアカウントの停止に繋がってしまう例も少なくありません。
リスクが多いため、再生回数購入はおすすめできません。
まとめ
今回は、YouTubeの再生回数を増やすための仕組みの理解と対策すべきポイントやYouTubeの再生回数を増やす方法、絶対にやってはいけないYouTubeの再生回数を増やす方法とその理由について解説しました。
YouTubeのチャンネルを作成して動画をアップロードするだけでなく、視聴者に興味を持たれる工夫やYouTubeの運営におすすめされるように対策する必要があります。
これからYoutube活動を始めようと思っている個人・企業の方は本記事を参考にしていただければと思います。
YouTube を活用したい企業のチャンネル運用代行や運営支援を行なっています!!
また Web 広告動画や YouTube 動画の受託制作でも多数の実績があります!!