YouTubeマーケティングに取り組む企業は年々増加しています。
しかしYouTubeマーケティングを始めたからといって、全ての企業がそのメリットを享受できるという訳ではありません。
本記事ではYouTubeマーケティングの成功事例をご紹介すると共に、どのような運用方針や戦略でYouTubeマーケティングに臨めば良いのか、その活用ポイントを解説します。
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YouTubeマーケティングとは?定義を確認
YouTubeマーケティングの成功事例を学ぶ前に、まずはYouTubeマーケティングとはどのようなものなのかを簡単に確認していきましょう。
「YouTubeマーケティング」とは、簡単にご説明すると文字通り動画プラットフォームである「YouTube」を利用して「マーケティング(集客や販促など)」を行うことを言います。
YouTubeマーケティングには大きく3つの手法が存在します。
- ①YouTubeチャンネル運営を通したYouTubeマーケティング
- ②サービス/商品販促で人気のYouTubeチャンネルを起用するタイアップ型のYouTubeマーケティング
- ③広告媒体としてYouTubeを利用する広告運用型のYouTubeマーケティング
一般的に「YouTubeマーケティング」と言うと、最初にあげた「YouTubeチャンネル運営を通したYouTubeマーケティング」を思い浮かべる方が多いはずです。
実際にYouTubeチャンネル運営を通したYouTubeマーケティングは広告費の大小でリーチが決まるものでなく、中小企業が同一ジャンルの大企業を超える広告効果をたたき出すこともある手法です。
この記事では①,②に記載したYouTubeチャンネルを活用したマーケティングにフォーカスして成功事例をご紹介していきます。
YouTubeマーケティングの基礎について詳しく学びたい方は下記の記事もご参考下さい。
YouTubeマーケティングは利用者の年齢層の広さが魅力
YouTubeマーケティングを行う最大の魅力は、さまざまな企業のターゲットに当てはまる年齢層に幅広さです。YouTubeの利用率は合計で87.9%、最も少ない60代でも67.0%もの利用者がいます。
2022年現在、SNSの利用率の中でも、LINEに次いで2番目に多いアクティブユーザーがいるのがYouTubeです。
そのため、YouTubeは利用者が多く幅広い年代が利用しているため、さまざまな企業がターゲットとしているユーザーへアプローチできます。
YouTubeの企業アカウント成功事例|16選
まず初めに企業がYouTubeチャンネルを運用してマーケティングを行っている成功事例を解説します。
企業チャンネルを作成してYouTubeマーケティングを行う際の特徴は以下の通りです。
制約の無いコンテンツ制作が可能なことからブランディングやマーケティングに十分に活用できるイメージがありますが、チャンネルを成功させる為には専門知識や運営リソースが必須となります。
しかし、業種・業態を問わず自由なマーケティングを行うことができるのが最大のメリット。
実際に企業チャンネルを活用してYouTubeマーケティングを行っている企業の成功事例を見ていきましょう。
1.葬儀・葬式CH有限会社佐藤葬祭
https://www.youtube.com/channel/UCuLJbkrnVw6_a35M0rk8Emw/featured
YouTubeマーケティングの成功事例1つ目に挙げられるのは「葬儀・葬式CH有限会社佐藤葬祭」チャンネルです。
葬儀というジャンルながら、視聴者を増やし続ける企業YouTubeチャンネルです。オーナーの佐藤氏自身がメインキャストとして登場し、歯切れの良いコメントで様々なテーマについて語ることが最大の魅力となっています。
加えて2015年からのYouTubeチャンネルの開始依頼、ほぼ毎日更新。これまで900本を超える動画が投稿されています。
YouTubeを始める 前には Web サイト運営に注力し、 SEO 対策に取り組むなど Web マーケティングの知見も豊富な佐藤代表。YouTubeに着目したのは「テキストベースだとコピペされすぐにまねされてしまう」という状況への危機感と語っています。
配信動画は時事ネタを絡めたコラム的なものから葬儀に関する Q & A まで幅広く、ネタ作りの苦労を乗り越えながらもコンスタントに更新を続けています。蓄積されたコンテンツは関連動画として掲出されることも多いといい、YouTubeの特性をうまく捉え、いまでは完全に好スパイラルに入っています。
この成功に刺激され、競合もYouTube運営に乗り出していますが、 圧倒的なコンテンツ量とオーナー独特のキャラクターで他を寄せ付けず、このジャンルのYouTubeチャンネルとして確固たるポジションを築いています。事業が東京ローカルのため YouTube による事業への直接的な効果は限定的ですが、十分な収益につなげ、さらに広告収益もあり YouTube を完全に使いこなしています。
2.ぷりんと楽譜チャンネル
https://www.youtube.com/user/PRINTGAKUFU/featured
YouTubeマーケティングの成功事例として2つ目にご紹介するのはYAMAHAの「ぷりんと楽譜チャンネル」です。
マーケティング観点でみると、お手本のようなYouTubeの活用事例です。自社商品である楽譜を楽器で演奏し、そのまま概要欄から販売ページに誘引。オンラインで完結して購買まで完結してしまう導線設計はシンプルながら微塵のムダもありません。
「楽譜」という商材は本来ただの紙としか認識されず差別化や購買意欲をくすぐることが難しいと思われていましたが、「ぷりんと楽譜チャンネル」では動画コンテンツを利用して楽譜購入後の体験を顧客にうまく想起させています。
YouTubeの特性を考えれば 、サービス紹介動画はユーザーから敬遠されがちです。ところが、商品が楽譜であり、その楽譜を楽器で演奏する内容なので普通に視聴に耐えうるのです。
そして視聴者が自分で演奏したくなれば、使用した楽譜をそのまま購入できる。動画として楽しんでもらいながら、機会損失するスキを埋めてしまう合理性はお見事です。
チャンネル運営の面でもネタ作りに困ることなく理にかなっています。楽譜のラインナップは豊富ですから、それを演奏していけばいいわけです。演者を著名人にすれば、注目度を高めることも可能でしょう。
登録者は現在までに8万人を超えています。中心はおそらく自分で楽器を演奏するコアな人と考えられます。チャンネルがまさにファンとのコミュニケーションの場となり、そして販売にも直結する、お見事なYouTube活用事例といえます。
3.GoPro
https://www.youtube.com/user/GoProCamera/featured
企業チャンネルの究極形といえるのがこの GoPro のチャンネルです。見る者を圧倒するアクティブな映像。映画級のハイレベルな映像には思わず引き込まれます。毎回こうした映像を見られるとあって登録するユーザーは増え続けていますが、これらが全てGoPro を使って撮影された映像なのです。
映像コンテンツとしての質はもちろん、商品のペルソナとなる撮影者/編集者となる視聴者層の心を一気につかむコンテンツは素晴らしいものです。
視聴者は映像を見て興奮し、感動し、それが GoPro で撮影されたものと再確認した時、製品を購入するスイッチが入ります。
製品プロモーションという感覚を微塵も感じさせずに結果的に「欲しい」と思わせるのです。
製品のPRを大々的にしながら、そうだと感じさせず、コンテンツとしてユーザーを魅了する。もはやこれ以上ない、企業のYouTube チャンネルの最高の使い方といえるでしょう。登録者が900万人超いることに何の異論もありません。
さらにうまいのが、キャンペーンの活用の仕方です。「あなたのGoPro で撮影した動画を投稿してください」というキャンペーンを行い、総額100万ドルの賞金を提示。「自分もGoProですごい動画を撮ってやる」。公式チャンネルを見ているユーザーのそんな思いを見透かしたような魅力的なキャンペーンを行いファンを見事に巻き込んでいきます。
YouTubeと親和性の高い製品だからこれほどうまくいったと思うなら単なる嫉妬です。あなたの企業の製品やサービスでもこうした活用の仕方は必ずできるハズです。
4.Blendtec’s Will It Blend?
https://www.youtube.com/user/Blendtec
「Blendtec’s Will It Blend?」はYouTube ならではといえるユニークで独創的なコンテンツがラインナップされたチャンネルです。米国のBlendtech社が扱うブレンダー「Total Blender」がコンテンツの主役。製品力に優れるブレンダーがその驚異的な粉砕力で、何でもかんでも粉々にしていく動画は痛快です。
携帯電話、フィギア、PC、カメラ、CD…、最新のiPadやAmazon Echoも次々と犠牲になっています。なんとも荒々しい粉砕ショーを満面の笑顔で楽しそうに実行。やっているのは、同社創設者のトーマス・ディクソン氏です。温和な雰囲気でニコニコしながらバリバリと粉砕していく映像は、BGMも含め見事なエンターテイメントに仕上がっています。粉砕中、テロップには「お家ではマネしないでね」と出ているところに抜群のセンスを感じさせます。
ブレンダーで粉砕するだけのコンテンツながら登録者87万1,000人は驚異的といえるでしょう。数々の映像アワードも受賞しており、参考にすべき点が満載のチャンネルです。もっとも、これを地上波テレビでやるのはおそらく無理でしょう。大企業でもいろいろな意味で出来ないかもしれません。
その意味ではギリギリのラインといえますが、だからこそユーザーの興味を刺激するのです。YouTubeという特性を最大限に活かす企画立案の参考として、極上のお手本となるチャンネルといえるでしょう。
これまで商品デモやPR画像は実際の店舗やテレビショッピングへの出稿を行わなければ実現できないものでしたが、YouTubeを利用することで地域やシチューションを問わない再生率やYouTubeのSNS的バズ要素を利用した拡散性の恩恵を大いに受けたマーケティング成功事例だと言えます。
5.マコなり社長
https://www.youtube.com/channel/UC7I3QTra4_kC4TSu8f7rHkA
ビジネスパーソンを中心に登録者を伸ばし続けている注目のチャンネルです。エンジニア養成スクールの代表である真子社長が、ビジネスパーソンへ向け成功の極意をキレキレの辛口キャラでズバッとアドバイスする内容となっています。
なぜこのチャンネルが登録者を伸ばし続けているのでしょうか。それはご本人も話しているように血のにじむような研究をして動画作成しているからです。
もちろん、ベースには真子社長の濃密な経験や知見があることはいうまでもありません。
「潰れる会社の会議のやり方」「時代遅れの仕事週間10選」「いつまでも貧乏な人の特徴」など、動画の内容はいつもビジネスパーソンの心にグサッと刺さるものです。
そのセンスも研究の賜物でしょう。実際の中身もテンポがよく、なにより真子社長の歯切れが嫌味なく鋭く、気が付けばあっという間に10分が経過しています。
抜群のトーク力と構成力が最大の魅力ですが、全ての部分をマネるべきといっていいかもしれません。
自社PRは最後に少ししていますが、もはやそれなしでも十分に企業PRにつながっています。なぜなら映像から真子社長の人間味が十分に伝わり、それだけでファン開拓、採用、そして売り上げにも確実につながっていることは明らかだからです。
6.片付けトントン
https://www.youtube.com/channel/UCx9u_-L46feayiuj7wb7-bQ/about
いわゆる汚部屋の掃除や片づけを業務とする会社が、その作業の様子をコンテンツにしています。かつてテレビ番組で似たような企画があり、高視聴率を稼いでいましたが、この動画も同様に見始めると引きまれる面白さがあります。なにより実際の業務ですから説得力が半端ではありません。
過剰な演出はありませんが、それでもそれぞれの部屋の背後にはそこに住む人の人生やドラマがあり、単なる片づけ動画ながら時間の経過とともにスーッと心に響いてきます。
編集としては営業担当者のナレーションがあり、またビフォーアフターでその後も追いかけていたり、実際に同社への依頼を検討している人にとって有益な情報もさりげなく盛り込まれており、あっぱれです。
チャンネル登録者は15万人以上。全員が見込み客とは思えませんが、間違いなく事業の発展に貢献しているでしょう。テキストベースでは困難な訴求を、動画の特性を最大限に活かした成功事例といえます。
7.楽待チャンネル
https://www.youtube.com/user/RAKUMACHI
不動産関係の会社ファーストロジック運営する、投資や資産運用について分かりやすく情報発信しているチャンネルです。
まるでテレビ番組のような作りと構成は毎回、動画として視聴者をグッと引き付ける仕上がりとなっています。自社のPRにつなげることとユーザーにとって有益であることのギリギリを追求し、考え抜かれた企画が人気を集めています。
テレビで同じような番組があっても、「もう少し詳しく知りたいのに」という所で終わることも少なくありません。同チャンネルのコンテンツは、その先までもしっかりと伝え、見終わった後、高評価したくなる満足感があります。
こうしたテーマを扱うテキスト情報はネット上にたくさんあります。
しかし、この動画で見るとその説得力や理解力がまるで違い、動画の伝達力の強さを実感できます。
動画コンテンツがこれから主流になる。そうした流れをいち早くつかみ、最適な動画コンテンツを投稿し続けている同チャンネルは、ウォッチしておくべきチャンネルの一つといえるでしょう。
8.サントリー公式チャンネル
https://www.youtube.com/user/SuntoryGroup
テレビCMでも目にする機会の多い企業の公式YouTubeチャンネルです。
CMの映像を流用するほか、社員がワインのたしなみ方を教えてくれる動画や著名人のリモート対談を実現するなど、YouTubeチャンネルの“緩さ”を最大限に活かし、柔軟な運用で新たなファン開拓につなげています。
最近では外出自粛で「ステイホーム」が推奨される中、佐藤健、古市憲寿、南海キャンディーズのしずちゃんのリモートトーク動画を配信。多くの再生回数を稼いでいます。
大企業はコンプライアンスの観点からYouTubeでもあまり奇抜なことはやりづらい部分があります。
そうした中、同社のYouTubeチャンネルは“規制”を守りつつ、テレビでは実現が難しいコンテンツを配信するプラットフォームとしてうまくYouTubeチャンネルを活用することで企業の新しい一面を見せることに成功しています。
9.耳そうじサロンeariss
https://www.youtube.com/channel/UCNQXTb77BWoddzFD8XZA2_A
ひたすら耳そうじの映像を流すコンテンツながら注目を集めています。内容はいたって単調。
それでもなぜか見入ってしまいます。それはなぜなのでしょうか。おそらく誰にとっても身近であり、見たくてもじっくりはみれない“秘部”をズームで鮮明に延々と見せてくれるからでしょう。
自分の耳垢のタイプと照らし合わせながらみると、そうじの難度がよく分かり恥ずかしくなったりもします。途中、耳毛のカットもしていたり、耳ケアの奥深さも知ることができます。
コンテンツとしては自社で行っている施術をそのまま動画にしているだけですが、利用を検討している見込み客にとっては必要十分な情報であり、そうでない視聴者にとっても興味津々の内容でマーケティング視点でもお見事です。
10.アトム法律事務所
アトム法律事務所
https://www.youtube.com/channel/UCl8E6NsjN979gbMBdztF48g
本物の弁護士が法律についての質疑応答・弁護士あるある・弁護士になるための勉強法などを配信しているチャンネルです。
弁護士や法律と聞くと堅く感じる方もいるでしょう。しかし配信内容は、「校則であるツーブロック禁止を完全論破してみた」や「もしものび太とジャイアンが法律知識を身に付けたら」など、勉強になることはもちろん、楽しみながら面白く知識が深められるものとなります。
特に法律に関する質疑応答動画は、誰でも見やすいようにショート動画として短くまとめられていることが多いです。内容は「国会議員は犯罪を犯しても逮捕されない?」「コンビニで他人の傘を持って帰ったら犯罪?」「コンビニでSサイズのカップにMサイズのコーヒーを注いだらどうなる?」など、身近で起こりうるケースが挙げられています。
また動画配信を行っている岡野弁護士は、手取り15万円の高卒から弁護士になって月収1,000万円を稼いだ経験を生かし、下積み時代の経験談や成功までの過程なども配信しています。
これから弁護士を目指したい方にとっても励みになったり参考になったり、それ以外の方も意外と身近で法律が適用されるのだと気付かされる動画ばかりで、マーケティング視点では幅広い世代から注目されやすいと言えます。
11.大国住まい・昭和町住まい【大阪のお部屋探し】
大国住まい・昭和町住まい【大阪のお部屋探し】
https://www.youtube.com/channel/UC6cLEQ8YryZmMTkM5Wuoe0A
大阪市内の不動産会社が配信するチャンネルで、主に新築マンションのご紹介を行っています。
完成予定の新築マンションの間取りや内装などのご紹介など、不動産会社にしか配信できない内容が満載です。
ネットに掲載されている写真では、広さや間取りがなかなかイメージできない方もいるでしょう。現地まで足を運んだり、地元の不動産会社にリモート内見を依頼したりどれも手間がかかりますが、YouTube上で気軽に物件が見られるのは魅力的です。
大阪市内の物件紹介だと視聴者層が限られてしまいますが、3帖・6帖・8帖がどれくらいの広さなのかを検証する動画も配信されており、大阪市内以外にお住まいの方にとっても必要十分となる情報があります。
また不動産会社目線でご紹介する内見時のチェックポイントなどは、初めて部屋探しを行う方にもおすすめです。
2022年5月時点のチャンネル登録者数は7,000人弱ですが、これから伸びしろが期待できるチャンネルでもあります。
12.ザ・レスポンスtheresponse
ザ・レスポンスtheresponse
https://www.youtube.com/user/theresponsejp
マーケティング・集客・セールスに関する情報を配信しているチャンネルです。
社長である小川氏が自らの実績や経験を生かし、「反応が高いコンテンツ3つ」や「売れる市場3つ」などをご紹介しています。中には実際に実証が行われたより信憑性が高い内容の動画もあります。
他にも「顧客がファンに変わる要因」や「小さな会社が失敗する原因」など、これから起業する方や経営困難で悩んでいる方にとって勉強になる内容ばかりです。
また人気動画の中には人を動かす言葉の力についてのアニメーション動画は300万回再生を超えており、会社経営や営業を行う方以外の胸に刺さる内容となります。
13.イヤホン・ヘッドホン専門店 eイヤホン
イヤホン・ヘッドホン専門店 eイヤホン
https://www.youtube.com/c/eearphone_channel
イヤホン・ヘッドホン・音楽プレイヤーなど、8,000機種以上を扱っているポータブルオーディオ専門店が配信しているチャンネルです。
配信内容は商品紹介を始め、イヤホンやヘッドホンなどの使い心地さ、性能、他のモデルとの比較など、イヤホン・ヘッドホンユーザーにとっては参考となる情報ばかりです。
普段からイヤホンやヘッドホンなどを使い慣れている方はもちろんですが、これから商品購入を検討しているものの「あまり知識がなくどれを選べば良いか分からない」方にもおすすめです。
また音の聴こえ方や漏れ方をチェックする「マイクの音質検証動画」は大人気であり、特に電車やバスの中でイヤホンやヘッドホンを使う方にとって商品選びの必要情報となるでしょう。
近年ではほとんどの方がスマホで音楽を聴いており、有線イヤホン・ワイヤレスイヤホンなど商品需要が高まると共に商品の種類が増えているので、マーケティング視点ではこれからもチャンネル登録者数が伸びると考えられます。
14.カーマッチギフグループ
カーマッチギフグループ
https://www.youtube.com/user/boooku
中古車の注文販売専門店が配信しているチャンネルであり、内容は中古車の下見から納車までの様子をまとめたものが多いです。
中古車購入を検討している方・中古車販売会社を経営または経営を検討している方・ただ車が好きな方など、カテゴリーを車と絞るだけでさまざまな視聴者層がイメージできます。
他にも車検費用やディーラー車検について説明する動画や、車内を招集する方法など、車を持っている方全員にとって参考となる動画もあります。
車を持つ方やこれから持つ予定の方向けのコンテンツを配信していることから、車を持つ方が増えればその分視聴者数も増えやすいと考えられます。
15.即決営業チャンネル
即決営業チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC8zsQuGZ7nQXsqq1qn3VfGA
即決営業チャンネルは、セールス理論・マーケティング理論・自己啓発理論・統計学・心理学に着目し、営業を成功させるためのヒントを配信しているチャンネルです。
チャンネル登録者数は2.4万人を突破しており、毎日配信しています。
動画内容は、「売れる営業と売れない営業の違い」や「営業のトーク術」、「営業成績が上がる方法」など、幅広い職業で役に立つ情報が満載です。
マーケティングに関する情報をYouTubeマーケティングで宣伝する点は、セミナーに足を運ぶよりも気軽にマーケティングについて勉強ができ、視聴者にとって大きなメリットとなるでしょう。
また即決営業チャンネルの概要欄には、ホームページや書籍実績、メディア実績、企業研修実績などの詳細が掲載されています。
ホームページのURLと数々の実績を並べることで、ホームページへより多くの流入が促せると考えられます。
16.武田塾チャンネル
武田塾チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCXErsls7YWBKrxbSTVvjCBw
武田塾チャンネルは、「日本初、授業をしない塾」として開校している学習塾が運営しているYouTubeチャンネルです。
授業を受ける数よりも自習時間で成績が伸びるという考えから、動画ではおすすめの参考書や勉強方法、大学ごとの対策方法などを配信しています。
大学受験をメインに配信しているので、大学受験を控えている高校生や浪人生はもちろん、勉強方法を参考にしたい中学生もニーズに含まれるでしょう。
また「武田塾生の1日」を配信している動画は、実際に武田塾に入会することで、どのようい学習するのかが垣間見えるものとなっています。
武田塾チャンネルを見てもらうことで、勉強方法などを参考にしたい視聴者のチャンネル登録だけではなく、武田塾への入会も促せると考えられます。
【不動産業界】YouTubeマーケティングの成功事例7選
高額商材である不動産は、仲介・賃貸・投資などあらゆる事業内容においてYouTubeとの相性がよく、企業アカウントが成功している業界の一つです。こちらの記事で詳しく解説しているので興味のある方は読んでみてください!
YouTubeマーケティング成功事例【企業案件・タイアップ編】
次に企業案件・タイアップを活用したYouTubeマーケティングの成功事例を紹介します。
企業案件・タイアップを活用したYouTubeマーケティングとは、企業と親和性のあるYouTuberにチャンネル内で商品やサービスを紹介して貰うという手法。
企業案件・タイアップを活用してYouTubeマーケティングを行う際の特徴は以下の通りです。
企業チャンネルを運営するマーケティング手法に対して、タイアップ・企業案件は即効性のある効果を得ることができます。
しかし広告費が嵩む点やインフルエンサー選定の難しさはネックになるポイント。
実際に企業案件・タイアップを活用したYouTubeマーケティングの成功事例をご紹介します。
20sarasa(にーさら)×パイロットインキ株式会社
企業案件・タイアップを活用したYouTubeマーケティングの成功事例として最初にご紹介するのは20sarasa(にーさら)×パイロットインキ株式会社の「まほうのおすしやさん」PR動画です。
20sarasa(にーさら)は子ども及びその親をメインの視聴者としているおもちゃ紹介YouTubeチャンネルです。
チャンネル登録者数は270万人を超えており国内でも屈指の子ども向けYouTubeチャンネルとなっています。
こちらの動画では実際に「まほうのおすしやさん」で子どもと遊びながら商品魅力を訴求する内容。
動画自体はおもちゃの基本的な解説になっており、特別な要素はありませんが、チャンネルが子ども・及びその親向けの動画投稿に特化している為、パイロットインキ株式会社の顧客ターゲット層へのリーチ力が非常に高くなっています。
実際に商品紹介の後、小売店やネットで完売する事例も出ているようで商品ターゲットと視聴者がマッチすれば高い広告効果が得られるという事例の1つになっています。
和田さん。チャンネル×パルファン・クリスチャン・ディオール
次に紹介するのは「和田さん。チャンネル」が取り組んだパルファン・クリスチャン・ディオールの企業案件です。
「和田さん。チャンネル」は元美容部員の和田さんがメイクやスキンケアに関して解説を行うチャンネル。
パルファン・クリスチャン・ディオールとの企業案件では実際にPR対象の商品を使って和田さんがメイクを行っていくというもの。
本動画は50万回以上の再生される人気動画となり、ブランド訴求を行いつつ購買意欲をかきたてた成功事例であると言えます。
こちらの動画のように特定分野の専門家に企業の魅力を伝えて貰うことは企業案件型YouTubeマーケティングを成功させる上での基本です。
また、パルファン・クリスチャン・ディオールのようなハイブランドのイメージを壊さずに適切なインフルエンサーを選定し、ふさわしい動画テイストに仕上がっているという点も注目すべきポイントです。
YouTubeマーケティングを成功させる際の注意点3つ
始めからYouTubeマーケティングが成功するとは限りません。
闇雲に動画を配信しても、自社商品やサービスの認知度を高めたり、新規顧客獲得へつながらない可能性があります。
そこでここでは、YouTubeマーケティングを成功させる際の注意点を3つご紹介します。
1.インパクトよりもユーザーのニーズに応える
YouTubeマーケティングでは、まず配信動画を見てもらうことが大切です。
しかし視聴者のニーズに応える内容でなければ、チャンネル登録をしている視聴者からのクリック率も低迷するでしょう。
そのため自社商品やサービスがどのニーズに向けたものなのか、YouTubeマーケティングを始める前に明確にしておくことをおすすめします。
またインパクトさを追求することも大切ですが、インパクトさと視聴者のニーズに応える内容とのバランスも重要です。
ニーズに応えた内容を配信しても成績が伸びない場合は、ターゲットを決め直しても良いでしょう。
2.否定的なコメントに対応する
YouTubeのコメント欄には、肯定的な意見もあれば否定的な意見もあります。
YouTubeマーケティングでは、否定的なコメントにも丁寧に対応すると、他の視聴者の印象も変わるでしょう。
一方で、否定的なコメントに対し、無視したり削除したりすると、「悪い部分を隠している」と捉えられる可能性があります。
否定的なコメントは、これからYouTubeマーケティングを行う上で参考になる場合もあるので、意見の1つとして捉えると良いでしょう。
3.ステマやいきすぎた宣伝は控える
ステマとは、「ステルスマーケティング」の略称であり、企業から報酬を受け取っているのを視聴者に伝えずに宣伝を行うことを指します。
ステマやいきすぎた宣伝は、商品の価格や品質などを偽って表示することを厳しく規制する「景品表示法」に触れる恐れがあります。
またYouTubeマーケティングに成功した企業チャンネルでは、自社商品やサービスのメリットはもちろん、あえてデメリットも述べているケースがあります。
マーケティングでは伝えられていなかったデメリットを、視聴者が実際に自社商品やサービスを利用してから指摘される恐れがあります。
YouTubeマーケティングのメリット2つ
YouTubeマーケティングのメリットは、YouTubeは幅広い年代が利用するため顧客増加が見込め、SEO対策をするとWEB上でも上位表示が可能なことです。以下で詳しく解説します。
新規顧客の増加が見込める可能性
YouTubeを利用することで、これまでとは違った層のターゲットにもアプローチできる可能性が高まります。
YouTubeは最も低い60代でも60%以上が利用しているSNSサービスです。YouTubeを利用すると、ターゲットにしている年代の60%以上の目に留まる可能性があります。
そのため、新たなターゲットの目に留まり新規顧客の増加が見込める可能性が高まります。
SEO対策をするとWEBでも強い
YouTubeの動画は、WEB上で検索したときにもヒットします。そのため、SEO対策をするとYouTubeの検索内だけでなく、WEB上でも上位表示を狙うことが可能です。
そのため、SEO対策をするとより多くの人の目に留まる可能性が高まります。
YouTubeマーケティングのデメリット2つ
YouTubeマーケティングのデメリットは、YouTubeのコンテンツ自体が中長期的に育てていくコンテンツであるため、成果やスキルは時間をかけて身につけていかなければならないことです。
すぐに成果を出すのは難しい
YouTubeはすぐに成果を出すのは難しいコンテンツです。YouTubeの動画の視聴回数を伸ばすには、ある程度の評価が必要でしょう。
仮に、登録者数1,000人を目標にする場合、YouTuberの上位15%にあたり、達成するには半年〜1年ほどはかかります。
YouTubeは視聴回数を伸ばすために一定期間かかるため、すぐに成果を出すのは難しいでしょう。
成功させるためにはノウハウが必要
YouTubeマーケティングで成果を出すには、スキルが必要です。スキルを身につけるための時間コストもかかります。その時間コストをカットしたい企業は、専門家に外注するのがおすすめです。
YouTubeマーケティングは中長期的にコンテンツを育てていかなければなりません。
YouTubeマーケティングの成功のコツ3つ
YouTubeマーケティングの成功のコツを3つを、大きく分けて、タイトルやサムネイルなどの編集・動画編集・その後のアフターフォローの3つの観点から紹介します。
SEOを意識したサムネイル・タイトル・概要
YouTubeのアルゴリズムから、動画を上位表示させるためにはSEO対策が重要です。
そのため、タイトル・概要欄・サムネイルなどをSEOを意識した内容にすると良いでしょう。具体的な対策としては、以下の3つのようなことが挙げられます。
- タイトルにキーワードを入れる
- 概要欄でキーワード以外にハッシュタグを利用する
- サムネイルを独自にカスタマイズする
離脱を防ぐための動画編集
YouTubeでは再生回数よりも再生時間を優先して評価します。そのため、動画が再生されても途中で離脱された場合、評価は上がりにくいです。
動画からの離脱を防ぐために、適宜カットするなどして動画のテンポを良くしたり、編集で効果音をつけたりするなどして、視聴者を飽きさせない動画作りを心がけましょう。
PDCAサイクルで常に向上を意識する
YouTubeマーケティングのメリットの1つとして、YouTube Studioなどでデータ分析を簡単に行えることが挙げられます。
視聴回数や再生時間以外にも、いつ動画を離脱されたかがわかる視聴維持率や、人気の動画がわかる機能もあるため、分析しやすいです。
そのため、新たな施策を実施した動画の効果測定もしやすいため、常にPDCAサイクルを回し、分析結果をもとにチャンネルの改善を図ると良いでしょう。
YouTubeマーケティングの始め方
YouTubeマーケティングを実際に始めるための手順を紹介します。チャンネル作成と情報の追加はすぐに行えるため、気になる方はまずチャレンジしてみましょう。
⒈チャンネルを作成する
企業でYouTubeを運用したい場合には、個人アカウントではなくブランドアカウントを作成する必要があります。手順は以下の4STEPです。
- YouTubeのアカウントのチャンネル一覧に移動する
- 新しいチャンネルを作成するを選択
- ブランドアカウントを選択
- 詳細を入力して作成をクリック
⒉チャンネルの情報を埋めていく
チャンネルをカスタマイズをクリックし、基本情報を入力していきます。基本情報の画面から編集できる情報は以下の通りです。
- プロフィール画像
- 説明
- リンク
- 連絡先情報
⒊動画を投稿したら再生リストで見やすくする
一定数動画を投稿したら、再生リストを作成するのがおすすめです。再生リストで関連のある動画を紐付けすることで、ある動画の視聴者が再生リストから別動画をアクセスする可能性があります。
再生リストを作成すると、視聴者も興味のある動画を探して見やすくなり、配信者も動画の再生数が伸びる可能性が高まるのでおすすめです。
YouTubeの企業アカウントを成功させるには事例分析が必須
YouTube の運営で成功するのに最も重要なことは多くの人の目に留めてもらうことです。どんな動画が人気があるのか。人気の動画はどんな特徴があるのか。そうしたことをしっかりと分析しなければ成功には近づけません。
YouTube マーケティングの基本が成功事例の分析にあるのはそれが理由です。分析のポイントは三つです。どんな構成なのか。どんな内容なのか。どんなサムネイルを使っているのか。少なくともこの3つを分析すれば、手がかりが見えてくるはずです。
例えば上記のマコなり社長の動画。まずサムネイルをひとつとってもヒントが満載です。
内容、色使い、文字の大きさ、全てが考え抜かれていることが分かります。そして内容と構成。最初にしっかりとユーザーの心をつかむトークで始まり、その後流れるような展開でどんどんひき込んでいきます。
内容自体は決して独自性があるとは言えませんが、シナリオを練り込み、それを真子社長のトーク力でオリジナリルにまとめ上げています。これだけの内容をコンスタントに投稿し続けているのですから、登録者数も増えるでしょう。
YouTubeの順位がなかなかあがらないのは、YouTubeSEOが最適化できていないから。
YouTubeSEO対策のより実践的なノウハウは以下の資料で解説しています。株式会社TUUUBEの実装済みデータを元にYouTubeSEOを改善してみてください。
Youtubeマーケティングを理解して企業アカウントの登録者数を伸ばそう
YouTube マーケティングは決して難しいものではありません。極論を言えばユーザーにとって有益で、見て飽きのこないコンテンツを提供し続ければいいだけだからです。
とはいえ、すでに企業 YouTube チャンネルの運営を進めている人にはお分かりだと思いますが、質の高い動画をコンスタントに投稿し続けることほど大変なことはないのもまた事実です。
成功事例で取り上げた佐藤葬儀社の佐藤代表は、ほぼ毎日動画を投稿しています。その理由について「動画本数が多ければ関連動画として取り上げられることが多く、そこからの流入は視聴回数に大きく貢献します」と話しています。加えて「動画コンテンツはテキストのようにコピペできません。同じ内容でもキャラクターによって評価が全然異なり、差別化できるのです」とも明かしています。
更新頻度、キャラクター、オリジナリティ。YouTubeマーケティングの成功はこの3つの追求に集約されるといって間違いないでしょう。人気の動画をトコトン分析し、これら3つを磨き上げる。それが企業がYouTube運営を成功へ導くための 極意であり、登録者を増やす遠回りのように思えて最短のルートといえそうです。