YouTubeのCM広告は売上が前年比83%増加しており、テレビCMや雑誌で広告を出すよりも低コストで挑戦しやすい宣伝方法でもあります。今回はYouTube広告制作会社おすすめ10選や、外注する場合の会社を選ぶポイントを紹介。また、おすすめ会社の1つであるTUUUBEの魅力や事例も紹介しているので、参考にしてください。
YouTube広告は売上前年比83%も増加
YouTubeは世界で20億人以上・日本では6000万人以上が利用しており、1日の再生時間は10億時間にのぼります。Googleによると、YouTubeの広告売上は前年比から83%も増加しており、多くの企業がYouTubeに参入していることが明らかです。
YouTubeの利用者層は幅広いため、ターゲット層をさまざまに設定でき、多くの企業にとってYouTube広告は有効と言えるでしょう。
まだYouTube広告を始めていない人は今がチャンス。YouTubeのCM広告は今後も需要の増加が見込めるコンテンツであるため、始めるなら早いほうが他社よりリードできるからです。これを機にYouTubeの広告に挑戦してみてください。
YouTube広告制作のメリット3つ
YouTubeでCM広告を行うメリットは動画広告に慣れていない企業でも参入しやすく、分析の指針がわかりやすいことです。
YouTubeは利用者が多いためターゲットにできる層の増加が見込め、かつ予算が他の広告媒体より低コストで済むため企業の参入障壁が低いと言えるでしょう。
また、YouTubeは無料で使えるツールでも十分に分析ができるので、低予算の企業でも広告の質を向上していける可能性が高いのもポイントです。
幅広いターゲットを対象に選べる
YouTubeのCM広告は利用者が幅広くさまざまなターゲットにアプローチできることが魅力です。YouTubeは10代〜30代で70%以上、60代以上のシニア層も約50%が利用しています。
そのため、ほとんどの企業のターゲット層がYouTubeを利用しているといえるでしょう。
YouTubeは年代以外のターゲット設定も可能なのが魅力です。
YouTube広告でできるターゲティングは2種類あり、「閲覧する人」を絞り込むオーディエンスターゲティングでは、さらに詳細な人物のターゲティングができます。
Googleで広告を作成する際に、広告グループの設定で豊富なセグメントの中から条件を選択すると、その条件に当てはまるユーザーに絞った広告表示が可能です。
- ユーザーが熱中していることや習慣・興味関心
- ユーザーが熱中していることへの購買意欲
- 詳しいユーザー属性
- 進学・結婚・出産などのライフイベント
- 最近の購買意欲
- 過去に企業を利用したことがあるユーザー
- 企業のWebサイトやアプリの利用経験があるユーザー
- 既存顧客へのアプローチ
- 既存顧客と似た属性の新規顧客へのアプローチ
以上のような項目でターゲットをより詳細に設定できます。その他、地域や言語、曜日や時間帯を指定した広告表示も可能です。
YouTubeに参入することによりこれまでは広告が届かなかった層の目に留まる可能性もあるため、新規の顧客の増加も見込めます。
予算に合わせた柔軟な制作が可能
テレビCMの費用は20万円〜75万円、雑誌広告は100万円以上と、従来の宣伝方法では広告費用は高額になるケースがこれまでの傾向でした。
対して、YouTubeのCM広告は視聴ごとに料金が発生する仕組みで、1クリックで10円〜200円のため低コストで始められます。
その結果、電通の調査によると2021年の日本の広告費は、インターネット広告費がテレビ・新聞・雑誌・ラジオのマスコミ四媒体の広告費を上回る結果に。
GoogleがテレビCMとYouTubeの広告のリーチ力を「期間」「エリア」「ターゲット」「出稿量」「予算」を同規模でそれぞれに出向して検証しました。
その結果、YouTube広告はCM広告よりもスピーディーに、1.1~1.4倍のリーチを獲得。この結果から、高額なテレビCMの宣伝費より低予算でも、十分にリーチできる理由がわかります。
そのため、YouTubeのCM広告は企業の予算に合わせた柔軟な制作でも十分な効果を得られるのがメリットです。
データをもとに検証・改善がしやすい
YouTubeのメリットは結果が具体的な数値でわかることです。視聴回数や再生時間、動画の視聴維持率、クリック率などの数値を分析し、改善策を練ってCM広告の効果を高められます。
YouTubeの広告を企業が取り入れる目的は大きく分けて3つあり、「認知」「比較」「検討」のために企業は YouTubeのCM広告を利用します。
「認知」を目的とする場合に見るべき指標は、以下4つです。
- 表示回数
- 視聴回数
- ユニークユーザー数
- ブランド認知度
視聴回数はCM広告が30秒以上視聴された場合か、広告をクリックされたときのみカウントされます。視聴回数が少ない場合は、動画が見られていなく「認知」できていないため、動画の構成や内容を改善する必要があるでしょう。
ユニークユーザー数は視聴回数と似ていますが、1人のユーザーが何度閲覧しても1カウントしかされないため、どれだけのユーザーに動画が届いたかがわかります。
ブランド認知度は企業や商品の認知度がわかり、Googleトレンドなどで測定が可能です。
「比較」「検討」を促したい場合は、購買意欲を高め、購入を促す指標を分析しましょう。
- クリック数
- 動画再生率
- エンゲージメント数(CM広告が10秒以上再生された回数)
- エンゲージビュー(コンバージョン回数)
クリック率や動画再生率、エンゲージメント数によってどれだけ動画が再生されたかがわかります。これらの数値が低い場合には動画の内容、編集に問題がある可能性が高いため、動画の改善をしましょう。
クリック率が低い場合はサムネイルやタイトルなどの動画への誘導となる要素に問題がある可能性があります。
動画再生率で全体の25%・50%・75%・100%再生された回数がわかるため、CM広告の中で動画再生率が低い箇所があれば、そこを改善しましょう。
エンゲージビューとは実際にコンバージョンに至った数の指標です。スキップされず動画を閲覧してもらえたということは、商品または企業への興味関心の度合いを図る指標になります。
このように、目的ごとに見るべき数値がわかり、数値を増加させるための改善がしやすいのが、YouTubeでCM広告を行うメリットです。
YouTube広告制作のデメリット3つ
YouTubeのCM広告のデメリットとしては、視聴者からスキップされ動画を見られない可能性や、他と似た内容だと視聴者から評価されにくいことが挙げられます。
YouTubeのCM広告は面白いと評価する人よりも、スキップできるならしたいと思う人の方が多く、どちらかと言えば消極的な意見をもつ視聴者が多いです。
そんな中で視聴者から興味を持たれるような面白くオリジナリティのある広告を作ることが求められます。
似た内容ばかりで広告の質が悪いと思う視聴者も多い
CM広告で失敗したくない企業は、他の企業の成功事例をもとにパターンやストーリー構成などを参考にすることも多いのではないでしょうか。
しかし、視聴者からすると似た内容ばかりで不快、広告の質が悪いと感じてしまうことも。
YouTubeではシステムが視聴者の傾向からおすすめのCM広告をカスタマイズしているので、表示される広告は人によって違います。そのため、場合によっては同じような商品、既視感のあるCMの構成が続いてしまう可能性があり、視聴者を飽きさせる結果に。
また、中には美容系の広告の内容が、体毛・体型などの身体的特徴を批判されているようで不快という声も。change.orgというオンライン署名プラットフォームで署名活動が起こる事態にもなりました。
YouTubeはユーザーの興味関心に沿った動画をカスタマイズするので、逆にコンプレックスに関連する動画ばかり流れてしまう可能性もあります。
YouTubeのCM広告を始める前に、内容やストーリーの精査はしっかりしておきましょう。
スキップされ広告を見られない可能性もある
YouTubeの動画広告にはスキップ機能があるため、広告を最後まで見てもらえない可能性も高いです。
視聴者がCM広告を目にする理由として大きいのは、YouTubeの動画の前や途中で広告が流れることが大きいでしょう。視聴者の大きな目的は好きな動画を見ることで、早く動画を見たいので流れてくる広告はスキップすることがほとんどです。
広告動画を最後まで見たことがある人は30%ほどしかいません。動画を毎回スキップしている人は59%、対して広告動画は面白いので積極的に視聴しているという人は21%ほどです。
CM広告はスキップされる可能性が高いことがわかります。しかし面白い、もう一度見たいと感じている人もいるので、ターゲットとなる層の興味をひく広告を作れば最後まで視聴される可能性を高められます。
また、バンパー広告など、短いスキップできない広告で認知度アップにつなげるのも有効です。
料金・時間などのコストがかかる
YouTubeでCM広告をするとき、企業の行動としては自社で制作するか、制作会社に依頼するかの2つが挙げられます。
自社で広告を作成する場合、ノウハウがないと思うような結果が出ず、目標に到達するまでに時間がかかる可能性が高いです。しかし予算は低コストで済みます。
対して制作会社に依頼する場合、はじめから高品質な広告で成果が出やすいですが、外注費用が高額になる場合も。YouTubeのCM広告のメリットである低コストという点は感じにくいでしょう。
このように自社で制作した場合も外注した場合も、時間または費用のどちらかのコストがかかる可能性があります。
YouTube広告を制作するときのコツ
YouTube広告の制作のコツは、2つあります。
- ターゲットを明確にする
- 複数のタイプを制作し、成果の比較を行う
ターゲットを明確にすることにより、どのようなメッセージが刺さるのか、訴求ポイントはどこか、詳細な設定が可能になります。
複数のタイプの広告を制作して、どのプランがより効果的かを確かめるのも有効です。動画のパターンを変える、メッセージを変えるなどしましょう。
以上のような対策をした後、データをもとに広告の改善を行うのも重要です。事前に、KPIを設定しておくとよいでしょう。
YouTube広告制作費の相場
YouTube広告を出稿する際には、掲載費に下限はなく、自由に設定できます。そのため、はじめは10万円〜20万円ほどで様子見する企業が多いです。
広告費はYouTube広告の種類により異なります。
インストリーム広告(スキップ可) | 30秒以上再生もしくはクリックで2〜30円 |
インストリーム広告(スキップ不可) | 1,000回再生ごとにで3円〜20円 |
バンパー広告 | 1,000回再生ごとに約2円 |
アウトストリーム広告 | 1,000回再生ごとに3〜500円 |
マストヘッド広告 | 日数または表示回数ごと・1日数百万 |
ディスカバリー広告 | 再生回数ごとに3〜30円 |
オーバーレイ広告 | 1クリック3〜20円または1,000回ごとに400〜600円 |
ディスプレイ広告 | 1クリック3〜20円または1,000回ごとに400〜600円 |
YouTube広告制作を外注する費用相場は広告費の約20%
前の章で広告の種類ごとに費用相場を紹介しましたが、イメージがしにくい人もいるのではないでしょうか。
YouTubeのCM広告の相場は30万〜100万程度です。そのなかで制作会社に依頼した場合には、運用代行手数料として広告費の20%程度かかります。
さらにコストカットしたい企業は、制作会社ではなくフリーランスに外注するのもおすすめです。フリーランスに依頼する場合はクラウドソーシングサイトを活用すると良いでしょう。
しかし、フリーランスに外注する場合は相手が希望に沿うスキルを持っているか、信頼できるかなどの審査も必要になるため、制作会社に依頼するより時間はかかる可能性があります。
YouTube広告制作を外注するポイント4つ
制作実績が自分の目的と合っているか
制作会社によってサイトなどで制作実績を紹介する会社もあります。
制作会社を決めるときは可能な限り実際のコンテンツを確かめると失敗する可能性を減らせるので、リサーチはしっかりと行いましょう。
動画広告の外注を利用して失敗したと感じた人の50%ほどが「意図していたものとズレがあった」と回答、成功したと回答した人の47%ほどが「意図した通りの仕上がりだった」と答えていることからも、動画のクオリティやイメージが一致しているかが重要だとわかります。
制作会社は多数ありそれぞれ特色があります。アニメーションと実写どちらを得意としているのか、広告のイメージはどのようなものかなど、自社の方針と合っているものを選びましょう。
サポートが充実しているか
制作会社を選ぶポイントの1つとして、広告制作以外のサポートもあるのかを確認してみると良いでしょう。
企画設計からしっかりプロデュースしてくれたり、動画制作を全て自社で行うため一貫性があったり、動画分析が充実している場合などがあります。
運用も対応している制作会社に依頼すると、広告の運用、効果測定など業務のほぼすべてを任せられるため、企業の作業時間のカットもできます。
また、コンサル業務を行なっている制作会社もあるので、YouTubeのCM広告に関する知識が少ない企業は特に注目したいサポートです。
制作会社によりアピールするポイントが違うので、自社にあった会社を選びましょう。
費用やプランが合っているか
CM広告は継続的に依頼する企業が多いので、費用は長期的に支払える予算を設定しましょう。
また、CM広告の種類を指定することにより、予算を削減できる可能性もあります。
YouTubeで作成可能な8つの広告の費用相場は以下の通りです。
費用コストを抑えたい場合、スキップ可能なインストリーム広告がおすすめです。スキップ可能なインストリーム広告は、動画を30秒以内にスキップされた場合には費用がかからないためです。
広告のクオリティや質が高いか
広告制作を依頼するうえで最も重要なのは、広告のクオリティや質の高さが十分かどうかでしょう。
Google広告ヘルプによると、Googleは一定の品質基準を満たしていない広告はそもそも表示しません。質の悪い広告では表示自体がされないため、外注費が無駄になってしまいます。
そのため、作成する広告のクオリティや質の高さは重要です。
対策としては、2つ挙げられます。
- ヒアリングをしっかりしてくれる会社を選んで、自社の希望に添えるかを確認する
- 依頼する広告のジャンルが制作会社の得意分野と合っているかを重視する
この2つの点を注意すると、広告のクオリティが想定より低かった……という事態を防げるでしょう。
YouTube広告制作会社おすすめ10選
YouTube動画制作を手掛ける会社の中で、広告制作にもおすすめの制作会社を10社紹介します。
TUUUBE
自社チャンネル運営・他社チャンネル支援を行う実績があります。ジャンルを問わずさまざまな企業に対応してきたため、費用も含め、企業に合ったプランの提案が可能です。
黎明期からYouTube事業に着手してきた豊富なノウハウで成功に導きます。詳しくは下記よりご相談ください。
Crevo株式会社
アニメーション動画を検討している企業は一度は検討してほしい会社です。独自開発した動画作成プラットフォームの活用により、無駄を省いた最適価格を提案してくれるのもポイント。
株式会社 Global Japan Corporation
3000社以上の制作実績がありながら、満足度は96%を維持する、高品質で低価格を実現する制作会社です。
動画制作の役割を分業し、それぞれのスペシャリストが対応することで、無駄な時間やコストのカットに成功しています。
サムライト株式会社
ショート動画制作サービスを独立して提供しているため、広告動画の制作に適しています。
ヒアリングを行い、効率的に結果を出すための運用設計を立てるため、道筋を想定しやすいのも魅力です。
株式会社pamxy
登録者39万人のYouTubeチャンネルを運用している点が特徴です。累計登録者100万超えの自社運用で研究を重ねた企画や構成、SEOノウハウを公開し支援します。
現役YouTuberから民放TV局員まで、プロのクリエイターが一貫で企画から分析まで実施し、成功に導きます。
株式会社ロックハーツ
テレビ番組の制作を手がけてきたノウハウによるハイクオリティな動画制作は高い評価を得ています。現在はWEBマーケティング事業部も開設し、動画SEOにも力を入れており、より効果的な動画制作が可能です。
株式会社フロンティアチャンネル
実写だけでなく、インフォグラフィックスやアニメーションも可能です。YouTube動画制作では、プロモーション動画の作成にも対応しています。そのほか、ライブ配信やナレーション収録も可能で、幅広く事業展開しています。
KNOCK
多数のウェディングカメラマン経験者が在籍する「映える」ことにフォーカスした動画制作が特徴です。
300社以上の制作実績があり、形式にとらわれないおしゃれな映像制作を得意としています。
APRESS株式会社
戦略立案から携わることで結果にコミットして動画の撮影・編集までを請け負ってくれるのが同社の特徴です。APRESS式と呼ぶYouTube運営メソッドを確立しており、PDCAを徹底して回し結果を出します。
株式会社aquwa
子供向けYoTubeチャンネル「Sun Sun Kids TV」の企画・制作を行い、チャンネル登録者数は86万人。運用実績で培ったノウハウを活かし、データ重視の動画作成を行っているため、数値をもとに改善を図る動画広告を依頼するのにも適しているでしょう。
YouTube のCM広告の種類は8つ
YouTubeでCM広告を出す場合、8つの種類があります。広告の種類によって作成できる広告の長さが異なる場合もあるので注意してください。
それぞれの特徴、広告形態は以下の表で解説します。
広告形態 | 特徴 | |
インストリーム広告(スキップ可) | 動画広告 | 動画の前や途中などで表示。クリックされない限り費用が発生しないのでコスパがいい |
インストリーム広告(スキップ不可) | 動画広告 | 15秒以内の広告。最後まで広告を見てもらえるのがメリット |
バンパー広告 | 動画広告 | 最長6秒の広告。短くキャッチーな言葉であれば視聴者の記憶に残りやすい |
アウトストリーム広告 | 動画広告 | WebページやSNSなどのYouTube外に表示させる。多くの人の目に留まる可能性がある |
マストヘッド広告 | 動画広告 | YouTubeホーム上部に表示させる規模の大きい、予約型の広告 |
ディスカバリー広告 | 動画広告 | 広告検索画面や関連動画画に表示。視聴者がクリックすると視聴可能のため、興味関心が強い |
オーバーレイ広告 | 静止画広告 | 動画の再生中に下部に表示される。動画広告より手軽に利用できる |
ディスプレイ広告 | 静止画広告 | YouTube内のおすすめ動画一覧や、Webサイト、SNSなど幅広い場所に表示できる |
YouTube広告制作の3STEP
実際に自社でYouTubeのCM広告を制作する場合の手順を紹介します。
手順としては、Google広告に登録した後に、YouTubeで審査を受ける流れです。
①Google広告に登録する
- Google広告を開き、会社名、リンク先のURLを登録する。
- 広告の目標を選択する。
- 3つの見出し、2つの説明文を入力する。
- キーワードテーマを追加します。
- 地域を選択する。
- 予算を設定する。
②YouTubeに動画をアップロードする
- 動画をアップロードする。
- 最終ページURLと表示URLが同じになっているか確認する。
- 行動を促すフレーズを入力する。
- コンパニオンバナーを選択する
- 審査結果を待ち、ステータスが有効になれば完了
③経過観測をする
YouTubeの広告制作を成功させるために、広告が想定した効果・利益につながっているか、経過観測をすることが重要です。
経過観測ではKPIを設定して、項目別に目標をクリアしているか確かめましょう。
KPIとは、Key Performance Indicator(重要業績評価指標)で、事業の目標の到達度を示す指標です。KPIで最終目標に合った項目を設定します。
広告の目的別にどのような項目をKPIに設定するとよいかは、以下の表の通りです。
広告の目的 | 認知向上 | サイトへの誘導・商品の検討 | 行動(商品購入・顧客獲得) |
視聴回数 | クリック率 | コンバージョン数 | |
表示回数 | クリック数 | コンバージョン率 | |
インプレッション数 | 視聴完了率 | 問い合わせ数 | |
リーチ | 再生時間 | 会員登録数 |
このような項目で経過観測を行い、PDCAサイクルを回して改善を図ると、広告の目的達成に近づきます。
YouTube広告制作を外注する流れ2STEP
①ヒアリングをもとに企画を練る
外注先が決まったら、制作会社とヒアリングをします。ここで事前に詳細な構成を決めておくとスムーズです。
- 広告の種類(何分の動画にするか)
- ストーリー構成
- 音楽の指定はあるか、イメージなど
- 動画は実写かアニメーションか
以上の4つのような内容を事前に決めてから相談すると良いでしょう。
制作会社によっては企画設計に力を入れている会社もあるので、動画の方向性がまだ決めきれない人は、制作会社に相談してみてください。
②撮影・編集後納品される
企画が完了したら制作会社が撮影・編集し、その後納品されます。
制作会社に依頼した場合、どうしても企画から納品まで一定に期間がかかります。スピーディーに行いたい人は納品スピードにこだわって制作会社を選ぶと良いでしょう。
YouTube広告制作の成功事例
YouTube広告で実際に成果を出した事例を紹介します。
- 株式会社ダンボール・ワン
- 株式会社夢職人
- Tulane’s Closet
- Adidas
以下で詳しく紹介します。
株式会社ダンボール・ワン
株式会社ダンボール・ワンは1978年創業、ダンボールや梱包材の製造・販売などの事業を行う石川県内でも屈指の優良企業です。若者の都市部での就職が主流になったことにより、新卒採用が芳しくない状況が悩み。
そこで、新入社員獲得のため、YouTube広告へ参入しました。求人広告も検討していましたが、YouTubeを選んだ理由は低予算で集客できる可能性があることに魅力を感じたためです。
若い層へアプローチするために、RPG風の動画広告でインパクトや親近感を与え、企業の認知度を上げる施策を行いました。また、若手社員による一言での企業紹介を取り入れ、社風もわかりやすく紹介しています。
この施策により、15日で168万回表示され、広告から28名の応募者を獲得、3名の採用という結果に。
新入社員の獲得は、他地方の企業にとっても陥る可能性のある事態です。株式会社ダンボール・ワンが行った若者を捉える施策を参考にするとよいでしょう。
株式会社夢職人「MISOKA」
株式会社夢職人の主力商品の歯ブラシ「MISOKA」。新聞、ラジオなどのオフライン中心に広告展開してきましたが、2年で効果は頭打ちに。そこで、オンラインサイトによる売上を伸ばすためにYouTube広告に参入しました。
オフラインでの広告でも結果が出ていたため、両者併用しての運用をすることで集客効果の相乗効果を狙う形式です。
また、YouTube広告の機能、リマーケティングを使い、複数回アクセスするユーザーには再度広告を表示し成約の可能性を上げる工夫もしました。
施策後、PV数1500%アップ、客単価150%アップし売上が増加する結果に。施策の狙いであるオンライン販売での売上増加のみならず、実店舗の売上にもよい影響を与えました。
Tulane’s Closet
動物病院で長く働いていた代表は、手術後に犬に装着するエリザベスカラーに代わるものはないか、度々相談を受けていました。
エリザベスカラーはぶつかったり、食事や睡眠の妨げになったりすることもあるためです。そこで、ワンピースタイプのCover Me By Tuiを制作しました。しかし、当初は認知度が低く問い合わせも少ないことが課題点。
そこで、YouTube広告の運用を開始しました。
動画を使用することで、商品の仕組み、装着方法、快適性と実用性をわかりやすく伝えます。また、YouTube広告のターゲット設定により、ペット用品、動物病院、犬などの検索をしているユーザーにリーチできたのも、成功の秘訣。
結果、お客様からの問い合わせが大幅に増加し、現在はアメリカと世界全体で500以上の動物病院に対し販売を行い、YouTube広告を開始してから毎年売上がほぼ倍増しています。
Adidas
Adidasは新商品の発売に合わせたYouTube広告の運用で成功しています。
新しいサッカースパイクNemezizの発売に際し、ターゲットユーザーに対して短期間で広告表示したいという目的から、True View動画広告、バンパー広告、動画広告シーケンスと複数の広告形態を使用し、2段階で広告を運用しました。
まず始めに動画広告を表示させ、見てくれた視聴者とスキップした視聴者それぞれに合わせ、異なる順序の動画を作成。続いて、最初のバンパー広告と、それよりも長い動画広告を見た視聴者には、商品を詳しく紹介する広告を表示しました。
施策後、ブランドの認知度向上率33%、商品への関心度の伸び率317%という結果に。
複数の動画広告の運用によりユーザーに認知させるだけでなく、商品の比較検討まで移行させた成功事例です。
YouTube広告制作のまとめ
YouTubeのCM制作は需要が高まっています。ターゲットが幅広く、低コストでできるため企業の参入障壁も低いのでおすすめです。
かかる費用は広告の種類によっても異なるので、特徴とコストを検討してみてください。