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  • 最終更新日:2023.06.26

企業のYouTubeチャンネル活用成功事例14選! 業界別の成功ポイント・最新の活用術を徹底解説しています

マーケティングやブランディングの手段として企業がYouTubeチャンネルを運用するケースは年々増加しています。
読者の皆様の中にも所属する企業でYouTubeチャンネルの運用を始めたいとお考えの方も多いかもしれません。

本記事では企業YouTubeチャンネルの活用を行う先行事例・成功事例を業種・ジャンル別に14個選定して解説します。

「企業YouTubeチャンネルの運用を始めたい」あるいは「YouTubeチャンネルの運用を始めたが、想定していたような成果がでない」という方は、まずは本記事でご紹介する活用事例とポイントを是非ご参考下さい。

企業のYouTubeチャンネル活用事例【食品・飲料業界】

まずは食品・飲料系企業のYouTubeチャンネル活用事例をご紹介します。
食品・飲料系業界ではテレビCMなどマスメディアを活用したマーケティング施策を行っているケースが多く、企業YouTubeチャンネルでもテレビCMの映像や続編・オフショットなど関連付けたコンテンツが投稿される傾向にあります。

しかし最近では食品・飲料系企業がYouTubeオリジナルコンテンツを制作し認知拡大や商品のプロモーションを行って人気を集めるケースも多く、食品・飲料系企業のYouTube活用の幅は広がってきていると言えます。

サントリー公式チャンネル (SUNTORY)

食品・飲料系企業のYouTubeチャンネル活用事例として最初にご紹介するのはサントリー公式チャンネルです。

アルコール飲料・ソフトドリンク飲料など主力商品のCM映像が再生回数を集める一方、サントリー公式チャンネルでは「おいしいお酒のつくり方」というオリジナルコンテンツを制作。
プロが教える家飲みレシピというお料理動画で自社製品の魅力を訴求しています。

また、直接的な商品訴求だけでなく環境活動や地域貢献など社会的活動に対して企業がどのように取り組んでいるのかもコンテンツとして発信。
商品やマーケティングを通じてだけでは伝えられない企業の魅力をYouTubeで発信することでブランディングの効果を得ています。

株式会社 明治

菓子や乳製品を展開する 株式会社 明治もYouTubeチャンネルを活用し、WEB限定動画を多く発信しています。
キャンペーン開催時にはインパクトの強い動画コンテンツを活用しての拡散・訴求を行っています。
YouTubeは他のマーケティング手法と比較して拡散力が強く、短期的に情報を訴求したい場合には非常に有効なツールです。

たけのこ急便310

こちらのコンテンツは「たけのこの里の日」の制定と合わせて開催されたキャンペーンの訴求動画。
YouTube上でも25万回以上再生されている他、各種SNSでの拡散や多くのメディアでも映像が取り上げられる結果となりました。

明治 きのこの山・たけのこの里 超いちご祭りAR花火大会

最近では音楽グループ「すとぷり」とのコラボキャンペーンを訴求するコンテンツが配信。
ARの説明に動画を利用することでテキストや画像でキャンペーンを訴求するよりも情報が伝わりやすくなっています。

また、健康上・スポーツ栄養・子育てといったライフスタイルコンテンツも積極的に配信。
顧客となり得る層が興味・関心を持つコンテンツをと自社商品も絡めることで自然に商品に興味を持つ構成になっています。

企業のYouTubeチャンネル活用事例【アパレル・雑貨】

次にアパレル・雑貨系企業のYouTubeチャンネル活用事例をご紹介します。
アパレル・雑貨系企業がYouTubeチャンネルを運用する際はブランディングが目的となるケースからECへの送客・誘導など具体的なKPIが設計されることも。

具体的な活用事例を見ていきましょう。

北欧、暮らしの道具店

インテリア雑貨・家具を取り扱う北欧、暮らしの道具店のYouTubeチャンネルは、YouTubeを活用して同社の世界観・ブランドを訴求している成功事例です。

直接的に商品の紹介や購買促進を行うコンテンツはほとんどなく、モーニングルーティン暮らしのvlogなどYouTube上で人気のコンテンツをシリーズとして展開。

また、企業のYouTubeチャンネルとしては珍しいオリジナル短編ドラマ『青葉家のテーブル』を配信し、YouTubeチャンネル自体のファンを多く囲うことに成功しています。

魅力的なコンテンツを視聴し、「こんな暮らしがしたい」とチャンネル登録したファンが北欧、暮らしの道具店で生活雑貨の購入を検討することは自然な流れ。

YouTubeチャンネルをメディアとして活用し、自社の世界観を視聴者に訴求している成功事例と言えるでしょう。

B.R.CHANNEL Fashion College

オンラインアパレルショップのB.R.ONLINEが運営するB.R.CHANNEL Fashion Collegeは購買促進でYouTubeを活用している成功事例です。

ECサイトの最大の弱点は顧客に対して接客が行えないこと。
当然、具体的なニーズを聞き出したり商品を提案することは実店舗での販売に比べて難しくなります。

B.R.CHANNEL Fashion CollegeはYouTubeチャンネル内でニーズやシチュエーション別に商品紹介コンテンツを高頻度で作成。
実際の接客体験のように年齢・季節・ファッションスタイルなど細かなセグメントでコンテンツが用意されている為、ECサイトへの送客もスムーズに行っています。
キーワードマーケティングやECサイト訪問ユーザーのデータを分析することで視聴者の求めるコンテンツを制作すれば購買率が通常のECサイトと比較して高くなっていくことは間違いないはずです。

またECサイトがYouTubeを活用する場合、ライブコマースでの販売やYouTube外のSNSへの送客やコンテンツの二次利用なども可能なため非常に相性の良い業種だと言えます。

企業のYouTubeチャンネル活用事例【メディア・出版業界】

VOCEchannel

講談社から出版される美容誌VoCEのYouTubeチャンネルが「VOCEchannel」

VOCEchannelでは紙媒体では難しい実演系のコンテンツを中心に発信しています。
コスメやヘアメイクの商品紹介では企業のタイアップも行い、YouTubeを直接的なマネタイズ媒体として活用している事例となります。

また、ライブ配信「VOCE BEAUTY LIVE!」を行う等、視聴者との直接的な繋がりを持ってブランドファン化させています。

クラシル

株式会社delyが運営するレシピ動画アプリ「クラシル」のYouTubeチャンネル「 kurashiru [クラシル]は80万人の登録者数を持つ人気チャンネルです。

クラシルのYouTubeチャンネル活用のポイントは差別化です。
レシピ動画の印象が強いクラシルですが、レシピ動画は基本的にはアプリ内のコンテンツとして発信。

YouTubeでは有名シェフの調理動画や食にまつわるVlogなど、ストーリー性のあるコンテンツを発信。

既存のサービスと差別化したコンテンツを発信することで相互の送客やファン化の推進を実現した成功事例です。

企業のYouTubeチャンネル活用事例【金融業界】

楽天証券

楽天証券のYouTubeチャンネルでは商品説明から金融ノウハウまで幅広い情報を提供しています。

活用ポイントとしては、難しい印象のある金融商品を動画で簡単に説明し、視聴者の参入ハードルを下げている点です。

加えてライブ ストリームを活用したセミナーや対談配信も行っており、情報収集が難しい金融業界で網羅的に情報を提供し「これさえ見ておけば大丈夫」というチャンネルになっています。

SMBC日興証券株式会社

SMBC日興証券株式会社は金融系企業の中でも積極的にYouTubeを活用しています。
マーケット情報・商品情報など専門知識を解説するコンテンツに加え人気を集めているのが『おしえて!イチロー先生』のシリーズ。

子どもを対象にしたコンテンツ・金融に詳しくない大人でも楽しめるコンテンツが配信され、100万回以上の再生回数となる動画もシリーズ内に複数登場しました。
SNSの活用が活発な印象が無い金融業界ですが、認知拡大やブランド訴求にYouTubeが活用できると証明となった成功事例です。

加えて『Market羅針盤』等の金融リテラシーが高い顧客向けのコンテンツにも注力。
トンマナを変えた複数シリーズを用意することで幅広い層が楽しむことができるYouTubeチャンネルとなっています。

企業のYouTubeチャンネル活用事例【IT・BtoBサービス】

サイボウズ Office チャンネル

サイボウズ株式会社が提供する、中小企業向けかんたんらくらくグループウェア「サイボウズ Office」の公式チャンネル「サイボウズ Office チャンネル」では製品の機能紹介から導入企業のまで幅広く行う活用事例です。

YouTubeはto Cのサービスと相性が良いイメージがありますがBtoBサービスのプロモーションでも活用は可能です。
導入検討段階の顧客に対しては導入事例を複数業種で用意することで、各顧客が自社にサイボウズ Officeを導入した際のイメージが詳細まで可能になります。

社内で導入検討する際には商談担当者と決裁者が別だというケースも多く、そういった際に共有可能な動画があることで導入ハードルが下がるというケースもあります。

既にサービスを利用中の顧客向けにはよくある質問を映像にまとめて解説する「動画でわかる!サイボウズ Office」が役立ちます。

カスタマーサクセスの役割を動画に担わし、「簡単な疑問点であればYouTubeで解決できる」というサービス利用者のルーティーンを作ることで顧客満足度の改善に繋がります。

freee(フリー)【公式】

クラウド会計ソフト、freee会計 の YouTube 公式チャンネルがfreee(フリー)【公式】です。
freee(フリー)【公式】は直接的な製品のプロモーションを行うわけではなく、潜在顧客が求めている情報を解説するノウハウ型のコンテンツを多く発信しています。

「会社を設立する際、合同会社が良いか株式会社が良いか分からない」「会社設立の方法が分からない」といった、直接的な売上には繋がらなくても今後顧客になり得る層が必要とするノウハウを発信していくことで、顧客が会計ソフトの検討を行う際には初めて名前を聞くソフトよりもfreeeが選ばれる可能性は断然高くなるということは明白です。

またfreee(フリー)【公式】チャンネルでは「freeeの使い方解説」を個人事業主向け、法人向けそれぞれ展開。

BtoBのサービスでは説明書を動画化する活用方法は非常に有効です。
SaaS系のサービスでは基本的に顧客側での操作が多くなる為、説明書を動画化することで理解度が高まり、顧客の解約率低下や満足度向上につなげることができます。

企業のYouTubeチャンネル活用事例【自治体・教育機関】

いばキラTV

茨城県が「キラキラ輝く情報発信」をテーマに運営されるの「いばキラTV」は全国の自治体の中でもトップレベルのチャンネル登録者数を獲得しているYouTubeチャンネルです。
特徴としてはオウンドメディアとYouTubeチャンネルを組み合わせて情報発信を行い、閲覧者にコンテンツとして純粋に面白いと感じさせる内容となっています。

地方自治体のYouTube活用は住民への情報発信やコミュニティ形成が目的になることも多いですが、いばキラTVでは住民からの投稿型のコンテンツを募集することで住民参加型のYouTubeチャンネルとなっています。

地方自治体のYouTube運用は形式的な運営になり結果的に視聴者が集まらないケースも多いですが、いばキラTVは新しい手法や方に嵌らない工夫で住民を巻き込んだ成功事例であると言えます。

Fukuoka Channel

福岡県福岡市が運営するFukuoka Channelは地方自治体のYouTube運用にける基本的な活用事例です。

市政にまつわる情報発信からニュース、観光情報など自治体が発信したい情報を整理したチャンネルになっています。
その中でもFukuoka Channelは高頻度で最新の情報をアップすることで市民から支持を得ています。

メディア媒体として視聴者から認識される為には最新の情報を常に発信し続ける必要があります。
自治体の運営するYouTubeチャンネルでは更新頻度が不定期であったり、情報が古いまま放置されてしまい住民から支持を得られず結果的に視聴されないケースも多々ある中、しっかりと情報発信を続けていれば住民からの信頼を得ることができるという自治体チャンネルの活用事例です。

企業のYouTubeチャンネル活用事例【不動産系企業】

・BRUNO不動産

株式会社 BRUNO systemsが運営するBRUNO不動産は不動産系YouTubeチャンネルの中で最も一般的な成功パターンも1つです。

取り扱い物件を分かり易く映像にまとめることで顧客獲得につなげています。
不動産会社が運営するYouTubeチャンネルでは単なる物件紹介(場所、間取り)に留まることが多い中、BRUNO不動産では利用シーンや具体的なニーズ(夫婦向け、ペットを飼っている方向けなど)をタイトルや説明文に落とし込んでいることから検索需要や回遊枠でのクリックも獲得しやすい工夫がされています。

また、顧客目線での案内や簡易的なQ&Aも用意されていることで問い合わせや来店後の顧客とのミスマッチ防止にも役立つ活用事例となっています。

大国住まい

株式会社ダブルジェイシーが運営する「大国住まい」は数十万再生越えの動画もアップしているYouTubeチャンネルです。

オンライン内覧のような形で営業マンが実際のお部屋を解説する為、コロナ下の物件探しの需要に対応した活用事例となっています。
物件名やエリア名を動画タイトルやタグ・説明部に入れることで検索エンジンへの表示対策もできる為、オンラインで物件探しをする需要が高まっている現在の状況では非常に有効な手法となっています。

また、不動産ノウハウ系のコンテンツも多く投稿しており多数の再生回数を稼いでいます。

一見直接的な物件成約には繋がらないコンテンツであるように見えますが、信頼度の向上やブランディングにも役立っています。
このようなコンテンツは広告掲載で収益化させることも可能で事業の多角化という意味でもYouTube運用は可能になっています。

企業のYouTubeチャンネル活用まとめ

本記事では業種・ジャンル別にYouTubeを活用する企業の事例をご紹介しました。
現在はユーザー目線でもYouTubeでの検索需要や利用シーンが多角化しているため、どのような業種やジャンルでも最適なYouTubeマーケティングを行うことで成果を出すことが可能な状態となっています。

しかし、YouTubeチャンネルを開設し動画をアップしたからと言って活用事例のような成果を得ることができる訳ではありません。
業種やジャンルを問わず成功事例に共通するのは以下のポイントです。

ユーザーニーズ・需要に沿った運用

成功事例に共通するポイントとしてユーザーニーズ・需要に沿った運用が成されているというポイントは非常に重要です。
企業がYouTubeチャンネルを運用する際、一般的なYouTuberと大きく異なるのが単なる登録者数や再生回数がKPIとならないという点です。

YouTubeチャンネルを運営することで顧客を獲得したいのか、ブランディングに繋げたいのか、ゴールから逆算した運用をすることが成功の鍵となります。
その為にはユーザーニーズや需要の分析は不可欠となるのです。

競合との差別化

YouTubeマーケティングは一種のトレンドとなっており、どの業界・ジャンルで取り組む場合には必ずと言っていい程多数の競合が既にYouTubeを運用しています。
そういった中でユーザーからの指示を得る為には差別化は不可欠。

あなたの企業のYouTubeチャンネルはどのような点で競合と差別化すれば効果的なのか、運用方針が重要になってきます。

YouTube運用ノウハウ・専門知識

企業のYouTube運用は戦略策定から実際の動画の制作、チャンネル分析まで多数のタスクが存在します。
また、YouTube SEOやアナリティクスを使った分析、効果的な動画の制作には専門知識が必要です。

競合が多数存在する現在では、知識が無い状態で本業の片手間にYouTubeに参入し臨んだ効果が得られるというケースはほとんど存在しません。
「YouTubeマーケティングを行いたいが専門知識が無い」「YouTubeチャンネルを開設したが思うように伸びない」lこのようなお悩みをお持ちの企業さまはお気軽に下記フォームから本記事を執筆した株式会社TUUUBEにお問い合わせ下さい。

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